ガレージハウスの歴史
2017.07.26

茶色い豪邸「ガレージハウス」は比較的新しい言葉であり、その建築も近年増加しています。では、ガレージハウスはいったいいつ頃からできたのでしょうか。本来、ガレージは、住居とは別に設けられているものです。住居の隣にカーポートのスペースがあったり、シャッターが付いた車庫が作られていたリ、住居に隣接する場所に独立して設けられているものでした。あるいは、住居にガレージがなく、少し離れた場所の駐車場を借りるなどされるケースも少なくはありません。
そのガレージハウスですが、もともとはアメリカが発祥だといわれています。アメリカは国土が広く、市民が家を建てる際も、広い敷地に大きな家を建てることが多いようです。敷地が広いことで、住居を建てて、さらにその隣にガレージを設ける十分なスペースがあります。家族4人が1台ずつそれぞれの所有する車を置いているといったことも珍しくはありません。しかし、それだけの広大の敷地を持っていながら、住居と別にガレージを作らず、家の中に車を置くスペースを設けるのは、やはり所有する車やオートバイに強い愛着を持っているからでしょう。もともと敷地が広いわけですから、住宅の建坪も十分な広さを確保できますし、住宅の中にガレージをはめこんだ「ガレージハウス」を建てても、住空間に弊害が起こることもないのでしょう。
日本でガレージハウスが建てられるようになったのはそれほど古くはありません。ただ、ガレージハウスの原型のような住宅は昔から存在しました。農家などでは、農作業に使う農機具や耕運機、トラクターなどを家の外ではなく、家の中に保管することが多くあります。一般的に「土間」とよばれるスペースですが、まさに住居と一体化したガレージといっていいでしょう。そのスペースでは農機具などを保管するだけでなく、農機具等の手入れをしたり、農作業をすることもあります。現在でも地方の農家ではその光景を見ることができます。日本のガレージハウスは、その旧来の土間が応用された性格が強いものと考えられます。
アメリカと違って、広大な敷地に広い家を建てることができないという住宅事情があるため、そのガレージハウスの間取りにもさまざまな工夫がこらされています。車やオートバイを保管して、さらにそこでメンテナンス等の作業もできる、そのうえで住宅としての機能を損なうことはなく、生活に支障が及ぶことはない、それらのいわば難しい条件を知恵と創意工夫で実現させ、日本のガレージハウスの建築技術は日々発展を続けているといっていいでしょう。

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